久しぶりに実家帰省した際に、ちょっと面白いブレーカーを見かけたので、 今回はその件のメモになります。
古い配電盤
実家はもう築50年を上回る建屋。 館内のブレーカー1階は最新の漏電ブレーカーに置き換えられていますが、 2階のブレーカーが結構古めなものでそのまま運用され続けています。
配電盤の蓋、ユニットはテンパール製。 仕様記載欄もうっすらボールペンなどで記載された凹みはあるものの、経年劣化で判読不能になっています。もっと古い環境だと木箱を配電盤として使っている環境もあるみたいですね。
中身はこんな感じ
左側は主管ブレーカー。これがCKSスイッチ。 Covered Knife Switch(カバードナイフスイッチ、略称CKS) カバー付ナイフスイッチの略である。
構造は単純で、万一電力の許容範囲をオーバーすると、 接合部のヒューズが高温になって溶け落ち物理的に切断される仕組み。 切断されてしまったらヒューズを取り替えないと復旧できません。
画像上部に写っている白いレバーが主管のスイッチに当たる。 レバーに接続されている剥き出しの金属部は高電圧の電流が流れていると。 お触りしたら感電するので注意。(ゴム手袋を装備して作業しよう。)
溶かして遮断するとか随分野蛮な方法だが、昔の時代はこの手の手法が多かったのだろうか。 もちろん、漏電検知機能も備えていない。 現代のプラスチッキーな配電盤とはとって違ってメカめかしい見た目は今で思えば面白いもの。 (幼い頃はネジの取り付け部が目に見えて怖い存在でした)